このパ・ド・ドゥ『宮下貢介 靖子に捧げる』は向う側の世界に旅立ったお二人に創ったものです。この9月末宮下和夫さんからの突然の電話。「Hideo 二人のため、50周年記念のため、僕の作曲した音楽でパ・ド・ドゥ形式の明るいものをお願いしたい!」と。
追悼公演である今日の日、でも明るいもの。
音楽を聞くと自然に振りが出てくる錯覚に陥りました。2日間で仕上げた時間、いつもお二人が力を借して下さって、イメージが音楽と一緒になり創っていく僕達スタッフとダンサーは楽しくて仕方ありませんでした。
記念すべき50周年に新しい小品が生まれ今日のこの舞台で初演。感謝です。
きっとお二人共「まあまあかなぁ?」とほほえんで見て下さっているのではないかと・・・・・。
あの向う側の世界で Hideo
PROFILE
名古屋出身。'69年モスクワ国際バレエ・コンクール銀賞・ニジンスキー賞受賞。'70年ヴァルナ国際バレエ・コンクール第2位銀賞受賞(第1位なし)。'71年ロンドン・ガラ公演に参加。同年、シュツットガルト・バレエ団に入団。ジョン・クランコのもとで踊る。'73年ミュンヘン国立オペラ・バレエ劇場のエトワールとして契約。以降同バレエ劇場の多くの舞台に出演。'99年愛知県芸術文化選奨文化賞受賞。 |
宮下靖子バレエ学園50周年記念公演は、宮下靖子追悼公演となり、2005年9月中旬より、宮下貢介・靖子の業績を讃えるバレエ作品を作りたくなりました。また、母は昨年の秋頃「長年プリマとして活躍してくれた原美香さんにも50周年記念公演で踊ってほしい」と申しており、それらの想いが一緒になってこのパ・ド・ドゥが生まれました。
PROFILE
'48年宮下貢介、靖子の長男として京都北白川に生まれる。'70年東京芸術大学音楽学部作曲科卒業。'05年6月ピアノ・ソロアルバム~母、靖子に捧ぐ~『Yasuko・大原音日記』を発表、作曲活動も精力的に行う。9月宮下靖子バレエ団・学園代表に就任(音楽監督兼務)。大阪芸術大学非常勤講師。 |